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成瀬巳喜男 THE MASTERWORKS（2）『めし』『舞姫』で知られる、東宝が誇る日本映画界の巨匠・成瀬巳喜男。
本作は、成瀬巳喜男監督の生誕100周年を記念してリリースされる、ファン必見のBOXシリーズ第2弾。
黒澤明や小津安二郎と並び称される成瀬監督の代表作5作品が、最高の画質と音質で甦る。
BOXのみの特典として、撮影現場風景などを収めた特典ディスクが封入されている。

■収録内容
『山の音』(1954年)
ノーベル賞作家・川端康成の原作を、『にごりえ』の水木洋子が脚色した人間ドラマ。
清楚な美しさの中に強い意思を秘めたヒロインを、「東京物語」の原節子が印象的に演じている。
『めし』以降の、成瀬巳喜男監督の好調ぶりがうかがえる秀作として、高い評価を得ている。

『流れる』(1956年)
柳橋界隈の花町を舞台に、芸者の置屋で働く女たちの目を通して、そこに集う人々の悲喜劇を淡々と描いた人間ドラマ。
幸田文の同名小説の映画化で、栗島すみ子や田中絹代など、日本映画史に輝く女優陣が出演し、物語を華やかに彩っている。
なかでも栗島すみ子は、成瀬巳喜男監督に請われての、18年ぶりのスクリーン・カムバックとなった。

『女が階段を上る時』(1960年)
前作『コタンの口笛』で新境地を開拓した成瀬巳喜男監督が、『日本誕生』の菊島隆三のオリジナル・シナリオによって、得意分野である?女性映画?に立ち戻った一作。
雇われマダムを演じる高峰秀子のナレーションが、華やかな夜の銀座に蠢く人々の虚実を綴る。

『放浪記』(1962年)
舞台化もされ、ロングランヒットを続けている林芙美子の自伝的ベストセラー小説『放浪記』。
その3度目の映画化にあたる本作は、東宝が創立30周年記念映画のひとつとして製作したもの。
高峰秀子が、行商人の娘ながらも詩作に励み、やがて文壇で脚光を浴びるヒロインを好演している。

『乱れ雲』(1967年)
夫を交通事故で失った未亡人と、事故の加害者である青年が、許されない愛に苦しむ姿を綴った人間ドラマ。
日活で「銀座の恋の物語」などを手掛けてきた山田信夫が脚本を担当し、十和田湖での男女の道行きを叙情豊かに描いている。
成瀬巳喜男監督にとっては、本作が遺作となった。

■特典DISC内容
(1)生誕百年記念 成瀬巳喜男ツアー
(2)成瀬巳喜男と美術
(3)乱れ雲 撮影風景の映像
(4)司葉子×石田勝心監督対談

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