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Amazon.co.jp 2002年の第12回チャイコフスキー国際コンクール・ピアノ部門で、日本人として初、そして女性としても初の第1位を獲得した上原彩子。
受賞から1年半、満を持してのデビューは、国内契約ではなく、EMIクラシックスによる日本人初めてのインターナショナル契約という鳴り物入りでのデビューCDとなった。
一柳富美子の解説文にも書かれている通り、従来バッハから現代曲までカバーすることを要求される総合ピアノ・コンクールであるチャイ・コン・ピアノ部門の優勝者が、デビュー・アルバムを発表するときに、チャイコフスキーのピアノ・ソロ音楽を扱ったことは皆無であった。
不思議な話だが、ピアニストにとって、管弦楽の作曲家チャイコフスキーのピアノ音楽は、元来さほど重要なレパートリーとはなりえなかったのである。
しかし、上原彩子は違った。
幼い頃からモスクワ音楽院のゴルノスタエヴァ教授につき、ロシア音楽、特にチャイコフスキーとともに育った上原にとって、このアルバムの選曲は必然とも言えるものであった。
ここには、オペラや交響曲、バレエ音楽の大作曲家チャイコフスキーが、喧騒からひとり離れてピアノに向かったときの、詩情と親密感あふれる音楽が詰め込まれている。
前半は小品集。
控えめで目立たず、素朴に語りかける、心優しい音楽ばかりだ。
「ノクターン ヘ長調」のしみじみとした静寂感、「ノクターン 嬰ハ短調」の涙を誘う感傷など、どれも心の宝物にでもしておきたい逸品。
前半最後の「くるみ割り人形」からの1曲も、小さい作品ながらスケールの大きさと熱いロマンティシズムを感じさせる。
後半は名作・第4交響曲や「白鳥の湖」などを次々生み出していった充実期にあたる1878年に作曲された「グランド・ソナタ」。
従来ほとんど扱われてこなかったこの大作を、上原はみずみずしい感動で再現している。
この巨大な4楽章形式のソナタは、ごってりと盛り込まれた音楽的素材の充実度、スケールある構成感、内容の濃さから言って、ゆうに交響曲に匹敵する作品であろう。
第4楽章は、華麗な管弦楽を聴く者だれしもの脳裏に彷彿(ほうふつ)とさせる。
ここでは上原もきらびやかなテクニックを全開させている。
今後がますます楽しみな、傑出した若い才能の出現である。
(林田直樹)
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2013/02/06 (Wed) 06:31:00
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2013/02/06 (Wed) 06:31:00
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