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Amazon.co.jp ジャケット写真の中からシェリル・クロウがこちらに視線を投げ返してくる。
アコースティック・ギター(ロックン・ロールにあっては緩衝材のようなもの)を抱え、美しい髪を輝かせ、気取らないニットウェアを着てはいるが、あごの下の拳をぎゅっと握り締め、ひどくピリピリした気配を漂わせている。
結局、これがシェリルなのだ。
「私はただ楽しみたいだけ」と?理想の自分?を歌いながら、本当はベッドに倒れこみ、一生そのままでいたい、さもなければ今すぐに死んでしまいたいと願う女性、それが彼女なのだ。
先ごろシェリルは、長い間うつ病と闘っていることを公表した。
確かにシェリル・クロウは、何度もグラミー賞を受賞したことで、安易な称賛を浴びてきた感がある。
しかし、10年間のソロ・キャリアのうち後半にやや問題がある(「C’mon C’mon」や「Soak Up the Sun」のバラ色の楽観主義など、いかにも無理をしているように見える)ことに目をつぶれば、デビュー10周年を記念する本作は、彼女の語り口のうまさを再認識するきっかけとなるはずだ。
「Everyday Is a Winding Road」ではつらい長時間労働にひそむ落とし穴が、「My Favourite Mistake」では困った恋人のことが、MTV受けしそうなポップな枠組みの中で要領よく語られている。
ところがどうしたわけか、007映画の主題歌となった「Tomorrow Never Dies」や、アメリカの中絶問題を取り上げた「Hard to Make a Stand」といった佳曲がオミットされている。
この2曲はイギリスでもかなりのヒットを記録したのだが。
その代わりに3つの新曲が収められており、そのうちの2曲、つまり聖書の教えを思い起こさせる「Light in Your Eyes」と9月11日以降の世界に触れた「Let’s Get Free」には、ジョージ・ハリスンとビートルズからの影響が見てとれる。
(Kevin Maidment, Amazon.co.uk)
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2013/12/01 (Sun) 17:15:51
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2013/12/01 (Sun) 17:15:51
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