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内容（「CDジャーナル」データベースより）
クラリネット五重奏曲をはじめ、モーツァルトがクラリネット(バセットホルン)のために書いた室内楽曲を収めた画期的なアルバム。
ベルリン・フィルの首席奏者を長く務めたライスターの名演で。

内容 (「CDジャーナル・レビュー」より)
音質面ではハンディのあるCD-Rによる試聴にもかかわらず、全体に清々しい音質で録音会場の静謐な空気が伝わってくるのに驚いたのに加えて、モーツァルトがクラリネットのために書いた作品を、正味30秒ほどの’断片’まで集めて一枚のディスクに凝縮させてくれた企画性にも惹かれた。
もちろん全ては良い演奏あっての話で、クラリネット独特の深い低域からリード楽器らしくしっとりとした芯のある高域まで一気に駆け上がる躍動感にあふれる演奏には特筆ものの上質さが感じられる。
ライスターと音質的な同質性を保ちながらもラテン系独自の明るい音世界を表出しているイタリアの共演者たちの音楽性がここでは大きな魅力を付与している。
クレジットによれば、第2クラリネットとバセットホルンのマジストレッリが制作&エンジニアからテープ編集まで全てを仕切った原盤。
功罪両面を合わせもつ演奏家自身のプロデュースだが、これは演奏&企画の妙と丁寧な音作りで希代の成功例と言えよう。
(田中成和) --- 2003年08月号