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Amazon.co.jp アコースティックさを備えたグルービーなソウルミュージック。
『Acoustic Soul』は、そう広告されていた通りのアルバムだ。
アリー自身のギター演奏を、(シンセサイザーの代わりに)ストリングスと(ドラムマシンの代わりに)ドラムが補足する。
ドレッドロックの小柄なアリーと平凡な女の子を比べた初のシングル「Video」は自己愛への冷めた賞賛だったが、彼女を「平凡」とは決して呼べないだろう。
デビュー時は、ミシェル・ンデゲオチェロ、トレーシー・チャップマン、ディオン・ファリスを彷彿させる黒人女性シンガーソングライターとして幸先のよいスタートを切った。
彼女たちの音楽に加え、味わい深い歌詞とインスツルメーションが好きな人ならこのアルバムが気に入るはず。
「Video」も非常にいいが、「Ready for Love」も聴き所のひとつ。
くすぶった哀愁が、前の声の背後でしずかにうねるピアノとギター、チェロを伴って、徐々に盛り上がっていく。
「Strength， Courage， and Wisdom」は、体を揺らして手拍子を打ちたくなるような楽観的な曲。
ビートが鼓動するストレートなラブソング「Simple」はこのアルバムのベスト。
ラジオで流されそうな曲ばかりではないが、どれも力強く、聴くたびに好きになる。