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内容紹介
企業にとっての「成功」とは、必ずしも「成長」とは限らない。
本書で紹介する企業には共通する性質がある。
まず、各社とも、それぞれの分野のベストに
なろうと固く決意している。
その多くが業界内外の独立機構から優秀性を認定されている。
また、
多くの資本調達により、急速に成長し、買収や合併を経て、物理的にも拡大するなど、成功
している企業の定番の道をたどる機会があった。

しかし各社は、収益成長率や物理的拡大には主眼を置かないことを選んだ。
可能な限り迅速な、
可能な限り大規模な成長よりも、別の目的を重要視し、それを追求している。
そうした一種の
妥協を成立させるために、個人または共通の考えを持つ複数人、あるいは一部の企業では
従業員の手に、株式の過半を委ねる必要があった。
本書で紹介する14社の創業者、リーダーたちは、企業の選択肢の幅を充分に理解したユニーク
な企業家だ。
そして、一般的な「成功」の定義に疑問を投げかける。
営利的な目的に加えて、
別の非営利的な優先事項を持っている。
彼らにとっては、投資に対して良好な利益が必ずしも
最重要の目的でもない。
その仕事で優れた存在になること。
働きやすい環境を創ること。
顧客にサービスを提供し、
サプライヤーと優れた関係性を築くこと。
生活とビジネスを置く地域に対して貢献をし、
自分の生き方に結びつく優れた道を見つけること――そうした目的にも興味を持っているのだ。

さらに、こうした要素で秀でていくためには、所有権および支配権を社内で保持しなければ
ならないことや、多くの場合は成長の規模と速度に有意な制限を持たせなければならないことを
学んでいる。
富の創造は、もちろん重要ではあるものの、先に挙げたような要素における成功の
副産物にすぎない。
私は、このような企業を’Small Giants’と呼ぶ。

内容（「BOOK」データベースより）
アメリカのビジネスを支える新たな力の最前線を探ったフィールドレポート。
2006年、フィナンシャルタイムズ誌ビジネス・オブ・ザ・イヤーの最終選考に選ばれた名著。

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