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ブックレビュー社 人口100億の突破に地球は耐えられるのか。
地球システムの危機に鋭くメスを入れ，人類史の変遷に迫る
21世紀の後半に，地球人口が100億の大台に達するのは避けられそうにない状態だという。
昨年，地球の人口が60億を突破したばかりだから，このおよそ1世紀の間で40億も増えてしまう計算になる。
何とも，某経済大国の少子化問題とは，皮肉な関係だ。
この増加のほとんどが，途上国で起こるであろうことは疑いの余地はない。
だからこそ，途上国で暮らす人々の生活水準を地球レベルで上げる必要がある。
そう考えると，人口の爆発的な増加がもたらす意味は根深いし，大変厄介な問題でもある。
本書は3部の構成。
1部では，地球人口の変遷をたどり，途上国地域のいまある現実の姿をとらえながら，地球システムに探りを入れる。
2部は日本も含めた先進国の現状。
少子・高齢化など次元の異なるテーマから，先進国の行方にも言及し，ミクロとマクロの両面から学際的な視点でアプローチを試みる。
そして3部では，本書の企画の母体となった「地球学フォーラム」の代表者，松井考典氏(東京大学教授)を迎え，著者2人との対談によって地球学の本質に肉薄する。
(ブックレビュー社)
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