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出版社/著者からの内容紹介
本書はギリシャ語を取り入れラテン文学の華を開かせたローマ
人と、漢字を借用しつつ独自の言語文化を発展させた日本人とを対比させなが
ら、文学がどのように生まれ、表現され、発展していったのかを探る古典文学の
研究書です。
叙事詩と万葉集、神話と古事記などを比較して、主題や展開、構造
の共通性を見出し、文学における創作技術を追求しております。

　本書の特徴は、論評の対象を古事記・万葉集から能・狂言・浄瑠璃や俳諧など
広範囲に広げ、またこれらの文学の成立過程、これらが担った社会的機能などに
も言及し、日本文学の創造の源は何であったかをより多角的に論じている点で
す。
筆者は長年、ラテン文学研究の第一人者として活躍しており、その立場に足
をしっかりと据えた状態で、従来の日本の古典研究という枠に囚われることなく
文学に切り込んでいます。
そこが他の研究者とは観点の違う解釈を成立させ、一
読に値する研究書を構築することができた最大の理由ではないでしょうか。

内容（「BOOK」データベースより）
文学はどうして生まれるのか、文学はどのように表現されるのか。
ギリシア語を取り入れラテン文学の華を開かせたローマ人と漢字を借用しつつ独自の言語文化を発展させた日本人。
両者の対比から古典文学の創作技術を究める。

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