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Amazon.co.jp フロスト警部が帰ってきた。
待ち焦がれていた読者は数知れないだろう。
あのだらしなく、口汚く、行き当たりばったりのスケベ警部。
いったいどうしているのかと思っていたら、相も変わらぬお姿で元気にご活躍。
猛威をふるうインフルエンザにもかからず、ほとんど寝るのも忘れて夜の町をあっちへうろうろするかと思えば、肌もあらわな若妻のピンとおったった乳首に、今にもしゃぶりつきそう。
その間にも老女の連続殺人、新聞配達の娘の失踪事件、少女の自殺、ポルノビデオ、そして小うるさいマレット警視の叱責に追いまくられて、フロストは新米巡査部長のギルモアを引き連れ、事件解決に大わらわ。
でもいつものフロスト警部のこと、一貫した捜査方針などこれっぽっちもない。
ただわめいて、走り回って、勘を頼りに強引な捜査を続けるのみ。
しかしこいつが犯人だと確信したのもつかの間、強力なアリバイが見つかって、また一からやり直し。
だがここでくじけないのがフロストのいいところ。
ただし一緒に振り回されるギルモアはたまったものじゃない。
奥さんには愛想をつかされ、かぐわしきアフター・シェイブ・ローションは同僚からバカにされ、事件を解決したと思いきや、手柄はほかの刑事のものとなる。
上司に恵まれないとひどいことになるという、まさに典型。
ところが妙なことに、てんやわんやの大騒動もいつしか犯人が捕まってめでたく終了。
とても普通では考えられない解決を見るのだから、やっぱりフロスト警部は天才なのか。
いや、単に運がよかっただけというのが、真実だろう。
『クリスマスのフロスト』(原題『Frost at Christmas』)、 『フロスト日和』(原題『A Touch of Frost』)に続いてのこの作品、大いに楽しんだ。
まだ未訳の作品が2つある。
早く読みたいものだ。
それにしても大手柄は訳者の方。
罵詈雑言、エッチ満載のセリフを、実に見事に訳している。
ぜひご尊顔を拝したい。
(小林章夫)
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本 ≫ 文学・評論 ≫ 評論・文学研究
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最終調査日時
2022/08/29 (Mon) 19:24:12
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