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Amazon.co.jp 1966年、東大法学部で行われた「東洋政治史講義」の記録である。
本書では2世紀半に渡って安定性を維持してきた徳川幕藩体制が、いかに周到な原理に貫かれていたのかが、政治機構、思想的基盤、市民生活と、さまざまな面から論じられている。
中でもキリシタンの問題を深く掘り下げているのが本書の1つの特徴となっている。
当時の日本の知識人と宣教者たちの思想的葛藤は、門外の読者が読んでも十分興味深い。
が、本書の提起する最も重要なテーマは、戦国時代以降の日本が、宗教という普遍者を、政治の場からいかに抹殺していったのかという問題である。
鎖国という閉鎖社会の中で、政治価値から独立した価値基準を持たないまま、政治機能から市民生活まで、すべてをルーティン化させて維持された幕藩体制。
それがのちの日本の思想文化に「ほとんど決定的といっていいほど重大な刻印を押した」とする丸山の言葉は現在もなお多くを示唆している。
多くの自己矛盾をはらみながらも、内部からの自己改革に至るまでのエネルギーを持ち得ず、外圧の到来によってはじめて変化した、という状況。
まったく同じ状況が、明治、昭和と繰り返され、じつは現在も本質的には何一つ変わっていないという見方もできよう。
日本に亡霊のごとく取り憑いている呪縛である。
ここでも丸山は、現代を考える上で、戦国時代から近世幕藩体制にかけての歴史が、なおもリアルなものとして我々に働きかけていることを説いてやまないのである。
(三木秀則)
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